
母豚の繁殖管理で、 命を育む喜びを!
桑原 美空
入社年:2023 年入社 農学科 畜産専攻卒
生産部 繁殖部門 ストール

どんなお仕事をされていますか?
離乳から分娩1週間前までの母豚の管理が主な仕事です。1 頭 1 頭異なる発情をしっかり見つけて、種付けをします。妊娠後は、分娩に備えたボディーコンディションを整えるため、エサの量を個体ごとに調節しています。また、妊娠しているかどうか確認をするために、エコーを使って妊娠鑑定をしています。
入社したばかりの頃は、発情の強弱の見分けが難しく、弱い発情で種付けを行ってしまう事もありました。弱い発情で種付けを行うと受胎しなかったり、生まれる子豚の数が少なくなることがあります。そのため、短い発情をしっかり見極めて種付けを行うことが重要です。
自分が種付けを行った豚が無事に分娩し、離乳してきたときに元気な姿でまた自部署に戻ってきてくれることに、面白さとやりがいを感じます。

1日のタイムスケジュールを教えてください

- 7:30
- 朝礼、ラジオ体操 朝礼では、全体への連絡事項や農場管理の勉強会を行っています。体を動かす仕事が多いので、ラジオ体操で体と気持ちを整えます。
- 8:00
- 育成豚舎の見回り 見回りのときは、エサ、水があるか、体調が悪い豚がいないかを細かくチェックしています。
- 8:30
- 発情チェック 種付け 発情チェックと種付けのときは、雌豚の前に雄豚を散歩させます。背中に乗ると、耳や尻尾がピンっとなり動かなくなります。その後、種付けを行います。これが一番難しく、大切な仕事です。
- 11:00
- 妊娠鑑定 母豚が妊娠しているかエコーを使ってチェックします。 種付け後1カ月目、2カ月目の2回全頭確認しています。
- 12:00
- 昼食 昼食はそれぞれお弁当を持参して食べています。
- 13:00
- 給餌、掃除 掃除は、通路掃除と除糞を行います。掃除の時も、朝の見回りと同様に母豚の体調を観察しエサが食えているか、水が飲めているか、陰部から膿が出ていないかなども確認します。
- 14:30
- エサ調整 太りすぎや痩せるすぎは良くないので、適切なボディーコンディションを整えるため、背脂肪の厚さを測定し、エサの量を調節しています。
- 15:30
- 発情チェック、種付け 初めてお産する豚は、発情が 48 時間ととても短いので、朝・昼・夕の3回発情を確認しています。
- 16:30
- 見回り 片付けや戸締り、消毒槽の交換などを行います。
- 17:00
- 退社 種付けの頭数を記入したり、エサの残量の確認を行います。また、チームで MTG を行い、本日の仕事、次の日の仕事をチームで話し合います。
ジェリービーンズを選んだ理由は?

高校で豚を育てていて、豚の可愛さや魅力に惹かれ、将来は養豚の仕事に就きたいと思っていました。そして、大学の時にインターンシップに参加させていただきました。職場の雰囲気が明るく、様々な国籍の方とも楽しく働いていて、自分もここで働きたいと思いました。
また、海外の最新設備を導入していたり、業務改善、5Sなどのも力を入れていて、自分も興味がありました。そして、ジェリービーンズでは、業界でも珍しい 6 次産業も行っており、生産から販売まで携わることができて、自分の成長し、挑戦したいと思ったのが、入社のきっかけです。
仕事にやりがいを感じる瞬間は?

自分が種付けを行った豚が、無事に分娩して元気な姿で、自部署であるストールに戻ってきてくれることです。発情発見と種付けのタイミングが適切に行えるように常に観察力を磨いていきたいと思います。分娩舎に行って子豚の数が多かったり、分娩舎でも母豚が元気に子豚を育ててくれていると、自分の成長を感じます。
入社して良かったことは?

問題に気付いたことがあれば、皆で話し合い、解決策を見つけ出し、 実行すること、さらにもっとよくするための挑戦ができるところです。
休日の過ごし方は?

家でのんびり過ごすこともあれば、遠出しておいしいものを食べたり、観光地巡りをしています。家で過ごす日は、テレビで映画を見たり、飼っているモルモットと遊んだりしています。遠出の時は、前々から予定 を立てて出掛けることが多いです。いつもとは違う街並みを見たり、おいしいものを食べて、心身をリフレッシュさせています。
学生のみなさんへひと言

見学や説明会だけでなく、インターンシップも活用してみるといいと思います。実際の職場の雰囲気や社員の仕事に対する姿勢、仕事内容など自分で実感してみると職場との相性をはかる手がかりにつながると思います。また、残りの学生生活を悔いのないように楽しんでください。皆様の就職活動が良いものになるよう祈っております。